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2016.10.1 40年の導きと新たな出発を
ご挨拶

理事長  山田 雄次

 久山療育園の働きを覚えご支援を頂いている多くの方々のおかげで、創立40周年を迎えることができ心から感謝しお礼申し上げます。
 省みると久山療育園開設の10年前、数名の牧師の呼びかけに教会青年が応え、学習会・例会の開催をとおして壮年・婦人、更に中高生たちに迄運動の輪が拡がり、建築支援の街頭募金が盛んになり、開園に備えてのボランティア活動が始まり、開設に際しての大きな力となりました。
 施設の建設を受け入れて下さった久山町をはじめ、支援の輪は地域にも広がり、たくさんの方々からのご支援を頂き、今日あるを得ているということを実感し感謝している次第です。
 久山療育園ははじめ50床の入所施設としてスタートし、今日短期入所6床を含めて94床(ホームの入所者の10床を加えると104床)へと規模を拡大し、入所者に対する医療療育に加えて短期入所・通所・相談支援事業その他多岐にわたる在宅支援を行い、重症児者と共に生きる福祉社会づくりの拠点、「久山療育園重症児者医療療育センター」へと変えられて在ることを喜んでいます。
 重症児者は全国で43,000人、福岡県で3,000人おられ、その内の1/3が施設入所でそれに倍する2/3の方々は在宅です。在宅者は障害が軽いかと言えば決してそうではなく、むしろ障害の重度化と親の高齢化で家族は将来の不安を抱え厳しい状況の中に在るというのが現状で、在宅重症児者に対する適切は施策が求められ、今、在宅支援の強化が喫緊の課題となっています。
 久山療育園は在宅重症児者家庭が抱えている深刻で多様なニースに応えるため「在宅支援棟」と「重症者ホームひさやま」を併設した「在宅支援センター」を建て昨年スタートしたばかりです。
 久山療育園は皆様からの一層のご支援を頂き、在宅支援推進の新しい拠点としての「在宅支援センター」を活用し、ポスト40年の更なる歩みを推めてゆきたいと願っていますのでご加祷の程よろしくお願い申しあげます。



センター長  宮﨑 信義 (左:末光先生)

 久山療育園重症児者医療療育センターは、創立40周年を迎えました。これまでの主なる神様のお導きに感謝し、ご支援して下さる皆様、ボランティア、保護者、職員など多くの方々の祈りと御協力に感謝申し上げます。
 創立40周年を迎えるに当って、「40年」という意味と重みについて述べたいと思います。「40年」、それは出エジプトの民が約束の地に入るための試練の時、また「40日」では、主が荒野で試練を受けた時です。久山療育園のこれまでの40年は、今あるに十分な時、試練と導き、そして恵みの時だったと思います。そしてこれからの40年、多くの者が遣わされ「重症児者と共に」祝福と喜びの道にと用いられることを願います。
 社会福祉法の一部改正により、公益法人としての姿勢が問われています。この時、園の向くべき方向性として、「療育病院」としての医療と療育の堅持、そして地域福祉・在宅支援への広がりと入所事業の更なる向上が求められています。「共に在る」重症心身障害児(者)支援のセンターとしての、重症児者とご家族にとってなくてならない施設の働きと深化を担う為には、入所及び通所の保護者会とコロニー友の会との協働が不可欠と思っています。久山療育園は「重症児者と共に」を合言葉として、事業体を共に担うコロニー友の会を共同創業者と理解しています。これまでの40年の導きと歴史を俯瞰しつつ、新たな出発を見守って頂ければ幸いです。