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理事長メッセージ

ポスト40年の更なる歩みに向かって
―重症児者と共に生きる福祉社会の実現を目ざして―
 久山療育園は1976年に開設され昨年創立40周年の節目を迎えました。感謝の中でその歩みを省み、思いを新たにしてポスト40年の歩みを踏み出そうとしています。
 開設のはじめから、収容形施設ではなく、思いは出入自由で地域に開かれた施設を目ざし、ミッションステートメントとも言うべき設立の目的を定めてスタートしました。
 「われわれは久山療育園を『重症児(者)に愛の手を』という精神で設立しました。われわれは重症児(者)が社会の片隅で収容されて生きるではなく、むしろ地域の中心に位置づけられることを願います。従って久山療育園は単なる収容施設ではなく、新しい福祉社会(きょうどうたい)づくりの拠点であります。」
理事長 山田 雄次

 この40年は設立の目的である重症児者が社会の真中に位置づけられ、共に生きる福祉社会の実現を目ざしてのはじめの歩みであったと思います。
 振り直ると久山療育園は開園早々1976年からはじまった緊急一時保護制度を採り入れて実施し、1990年には全国5ヶ所の重症児(者)施設で実施された「通園モデル事業」に参画し、開かれた施設として一貫して在宅支援の諸課題に取り組んで来ました。
 2008年には園舎の全面改築工事を行いその完成を機に重症児者と共に生きる福祉社会の実現に向けた強い願いを込め「久山療育園重症児者医療療育センター」と名称を改称しました。
 この度の40周年の記念事業としては、5ヵ年をかけて在宅支援プロジェクトを立ち上げ、その最初の取り組みとしてNICU(新生児特定集中治療室)からの受けいれを視野に入れた7床(短期入所6床、契約入所1床)の増床と増築、第2次の事業として在宅支援の強化のための「在宅支援センター(在宅支援強化の拠点としての「在宅支援棟」と重症者のためのグループ「重症者ホームひさやま」)を建設しました。
 在宅支援棟は重症児者が地域で安心して暮らすための3本柱といわれる①短期入所事業②重症児者通所事業③在宅訪問事業等の推進強化の拠点として、「重症者ホームひさやま」は親の高齢化による在宅重症者家族が抱える介護の悩みと支援のニーズに応える新しい「受け皿」(福祉型入居施設)として期待されている働きでありいずれも久山療育園のセンター的機能の強化を期した取り組みです。
 私たちはこの40年の歩みをとおして積み上げて来た重症児者の医療療育のノウハウを生かし、事業の一層の充実を計るとともに設立の目的でもある重症児者が地域の中心に位置づけられる福祉社会の実現に向けポスト40年の新たな歩みを踏み出してゆきたいと願っています。
 私たちは重症児者福祉の社会化を目ざす取り組みをとおして、この度の社会福祉法人制度改革の目的の1つである「地域共生社会の実現」の働きの一端を担ってゆきたいと願っています。
これからの歩みのため皆様からの一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。